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2011年8月

2011年8月29日 (月)

雨、雨、雨の黒部源流イワナトレッキング その2

22日

高天原の朝も小雨状態。

ほかの登山者は4時半すぎには起き出して、小屋のランプの明かりをたよりに準備にかかっている。

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下の階では、LEDの明かりがすでにともり、食事の準備が始まっている。

まだ、ゆっくり寝ていたいが、山小屋ではわがままは言えない。

外はまだうす暗く、5時の朝食を食べ、ひとまず、また横になる。

7時過ぎに準備を始める。

小屋の人に聞くと、川の水位も落ち、大東新道は通行可能とのこと。

とりあえず下り、あわよくば本流を薬師沢小屋まで釣り上がるつもりである。

すべての登山者を見送って、一番最後にゆっくりと8時に出発。

1時間20分で高天原峠まで登り、後はひたすら下り。

途中、単独行の若くてかわいい女性に出会う。

挨拶を交わし、川沿いの道の状況を訪ねると、全く問題ないとの答え。

しかし、よく単独でこんな道を歩けるものだと感心する。

出会ったのは、その後、私と同年齢ほどの夫婦のみ。

かなりきわどい鎖場などもあったが、何とか11時すぎにA沢合流点に到着。

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本流の水は何とか落ち着き、雨もあがり釣りができそうな雰囲気。

あわてることはないので、お湯を沸かし、ゆっくり昼食をとり、コーヒーを飲んで、釣りの準備。

空の方も時折青空が見え、日も差す天候となる。

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12時釣り開始。3日目にして初めて竿を振る。

3投目、魚が追ってくるのが見えたが、かからない。

同じ場所をもう一度流すと、最初の1匹がかかる。

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多少小ぶりながら、黒部源流の尾びれの大きなイワナ。

ずっと雨で、やっと釣れたイワナ。

そして、その後がすごかった。

落としたフライに同時に3匹浮いてきて、奪い取るようにフライに食いつく。

そして、同じプールで数匹ずつかかる。

何匹かははずれたり、すっぽ抜けたりはするが、ポイントからは確実に出てくる。

サイズも25から28センチ。

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こんな流れからたくさん出てくる。

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尺を超えるのも出てきたが、うまく乗らずそれっきり。

なかなか先に進めず、2時間で、500メートルほど進んだか。

そうこうしているうちに、空模様が怪しくなり遠くで雷の音がして、雨が降り出した。

木陰で雨宿りし晴れるのを待つが、いっこうにやむ気配がない。

しかも、雨脚が強くなる一方である。

水の量も増えてきて、不安がよぎる。

少しして、かなりの増水。

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あわててロッドをしまい、土砂降りの雨の中薬師沢小屋へ向かう。

2時間30分ほどは釣りができた。たぶん30匹ほどは釣っただろう。

無事小屋に到着できてよかった。

その後、雨は降り続き、夜中も小屋の屋根をたたく雨音と薬師沢を流れる轟音で時々目が覚める。

23日

夜通し、土砂降りの雨が続く。

この雨で、もう一泊しようかとも考えたが、次の日も天候の回復は見込めない。

川の水量は、今まで見たこともないような泥濁りとなっている。

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朝食後、下山の準備に取りかかる。

小屋の人に聞くと、途中の沢では膝くらいの水があるかもしれないとのこと。

いっそ濡れるなら、ウェーダーとウェーディングシューズで帰ることに。

7時過ぎに小屋を出発。

登山には不釣り合いな釣りスタイルだが、これがかなり行ける。

木道や石の上でも滑ることはなく、快調に歩ける。

途中出会った登山者に、「沢へ行ってきたんですか?」と尋ねられ、答えにとまどう。

10時30分、太郎平に到着。薬師岳はこの日も霧で見えない。

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太郎平小屋で、濡れたシャツを着替え、特製ラーメンを注文。

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冷えた体が温まる。

薬師沢小屋でお弁当を作ってもらったが、これはかみさんのおみやげにする。

12時過ぎに太郎平を出発

雨はなおも降り続き、釣りスタイルで一気に折立まで下る。

三角点の少し手前あたりから土砂降りとなり、登山道が川のようになるが、水を気にすることもなく快調に下る。

折立到着2時30分。

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雨は降り続いている。

急いで車へ向かい、ロックを解除しようとするがドアが開かない。

どうやらキーの電池が切れたようである。

緊急用のキーでドアを開けたがエンジンのかけ方がわからない。

マニュアルを開き、何とか対応。エンジンがかかる。

携帯もつながらない場所で、一瞬どうなることかと思ったがこれで一安心。

途中温泉に入り、家に戻ろうかと思っていたが、再びエンジンがかからなくなると大変なので、そのまま家まで直行する。

今回は、最初から最後まで雨にたたられた。

しかし、雨がなければ、高天原まで行って温泉に入ることはなかっただろう。

釣りはできないと思っていたが、ほんの少しだが竿を振り、源流イワナに出会うことができた。

60歳になった今年、長い距離を歩き、これまでのコースタイムよりも早く歩くことができ、

不安だった体力も十分持ちこたえ、自信を持てたことが何よりの成果だった。

思いはすでに来年に向かっている。

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2011年8月25日 (木)

雨、雨、雨の黒部源流イワナトレッキング その1

待ちに待った黒部源流へのトレッキング。

天候が悪くどうしようかと迷ったあげく、20日の朝、気が進まないまま車で6時に家を出る。

雨の中、どこで引き返そうかと考えつつ、有料の有峰林道のゲートを通り、折立に着いたのが7時40分。

しとしとと降る雨の中、雨具を着込み、ザックにカバーをかけて8時丁度に出発。

ここまできたら登るしかない。

樹林帯の中、ひたすら登る。

気温がさほど高くないため、足取りは快調である。

三角点を9時50分に通過。

樹林帯を抜けたあたりで霧雨状態となり、少しの間雲が切れて眼下に雲海が広がる。

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五光岩ベンチ11時20分通過。

霧の中にかすかに太郎平小屋が見え、一気に登る。

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そして、太郎平へは、12時30分に到着。

折立から4時間30分。昨年よりかなり速いペースで到着。

景色もあまり見えず、雨の中、ただひたすら登った結果かもしれない。

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薬師岳の雄大な景色は、霧に隠れて見えない。

ラーメンを注文して30分の食事タイム。

13時、いよいよ薬師沢への下り。

昨年より登山道が整備され、とても歩きやすくなった。

途中の沢は、増水し濁っている。

雨の中、出会う人もなく、薬師沢小屋に到着。15時20分。

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小屋の前がなにやらざわついている。

どうやら、少し前に遭難者が運び込まれたようである。

途中の木道でスリップし、骨折したとのこと。

トランシーバーで山岳救助隊と連絡をとり合う様子が生々しい。

ヘリはどうもこの雨で飛べず、次の日に救助隊がおぶって下ることになったらしい。

雨で転倒する登山者が多く、この日にもう一人腕を骨折した登山者が小屋にいた。

川は増水しており、全く釣りにはならない状態。

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濡れた、雨具、衣服、登山靴などを乾燥室に入れ、5時に夕食。

宿泊者はキャンセルが多かったようで、たっぷりのスペースで、7時過ぎには眠りにつく。

21日

4時過ぎに目覚める。

沢の音がずいぶん大きい。窓から薬師沢をのぞくが、昨日より増水している。

薬師沢小屋では、釣り以外することもないため、足を伸ばして高天原へ行き温泉に入ることに決める。

大東新道は、本流が増水のため通行止めとなり、雲の平経由でほぼ5時間のトレッキングとなる。

昨日の疲れは何とかとれ、7時に小屋を出発。

吊り橋を渡り、沢から滝のように落ちる水しぶきの中を通り、ここからが延々と登りが続く。

対岸の小屋を写す。

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とにかく登りがきつい。

それでも、先行の登山者を数人追い抜く余裕もある。

9時、アラスカ庭園に到着。

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なんと、コースタイムより30分以上早い。

そして、9時50分に雲ノ平山荘に到着。

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全身ずぶぬれ状態で、ここで着替え、乾燥室で雨具などを乾かす。

ここは、ジェットヒーターが完備され、乾かすことを快く受け入れてくれたので、とても助かった。

2時間ほどゆっくり休み、昼食をとって12時すぎに高天原山荘に向け出発。

高天原に近づくと、雨も小降りとなる。

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15時少し前に高天原山荘に到着。

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濡れものを乾燥室に入れ荷物の始末が終わった頃には、雨もあがったので、タオルを片手に早々温泉に向かう。

20分ほどの歩きで温泉に到着。

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小屋が女性用のお風呂で、その奥に屋根が少し見えるのが混浴のお風呂。Imgp1456

混浴風呂はこんな状態。

とはいえ、ここには私一人。

後で、4人に増えたが、男性ばかりでした。

後できた人に撮ってもらった写真。

たっぷりかいた汗を流し、疲れた筋肉をほぐして、本当に最高!

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最高の贅沢を味わいました。

40分ほどつかり山荘に戻ったら、丁度夕食の5時。

そして、8時には気持ちよく眠りにつきました。

続く

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